信州TRAIL MIXと農家の取り組み

「信州トレイルミックス」で使用している長野県産の果物は、自然の力を最大限に活かし作られています。
「食の安全」はもちろんのこと、生産農家が目指すのは「御客様が召し上がるもの」に対するこだわりです。
日々研究を続け、絶え間ない努力が果物にあらわられています。

Qどうしてこのような取り組みを始めたの?

信州TRAIL MIXと農家の取り組み
農薬に限らず、すべての化学物質は生物に対し何らかの影響を及ぼします。
その作用が生物にとってマイナスの場合に「毒性がある」といいます。
また、「すべての物質は有害である。有害でない物質はなく、用量に依って毒であるか薬であるかがきまる」という、パラケルスス(1493-1541:医師)の有名な言葉は毒性学の基本になっています。
化学物質の危険性(リスク)は、「毒性」×「曝露量」の積により表現できます。
また、毒性症状(中毒症状)の発現は暴露される人間の解毒能力や健康状態によっても左右されます。
例えば、疲れている時、体調の悪い時、飲酒している時などは同じ曝露量でも危険性が高まり注意が必要になります。
(抜粋:農薬工業会ホームページ ※1)

※1 農薬工業会
農薬工業会は、国内の主要な農薬製造業者を中心として組織された任意団体です。前身は昭和21年に設立された(社)農薬協会で、戦後の農薬の検査・統制の役割を果たし、昭和28年(1953年)に現在の農薬工業会となりました。

環境保全型農業の取組

自然の力を借りたり、昔ながらの育て方を採用したりするのは、長野の果物を長く愛用して欲しいから。美味しい果物作り、安心安全とは何かを真剣に考えています。
農業は、その生産活動に伴う肥料、農薬等の利用、水・土壌管理等を通じて、環境への負荷を生じさせています。このため、「農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和等に留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料・農薬等による環境負荷の軽減、さらには農業が有する環境保全機能の向上に配慮した持続的な農業」(*1)である環境保全型農業の取組を進めていくことが重要です。
(*1 農林水産省環境保全型農業推進本部「環境保全型農業推進の基本的考え方」 (平成6年(1994年)4月) 抜粋:農林水産省環境保全型農業推進本部ホームページ)

環境負荷を低減しながら生産性の維持を図る防除手法

図3-123
総合的病害虫・雑草管理(IPM)の概要

図3-123 総合的病害虫・雑草管理(IPM)の概要

化学農薬だけに依存するのではなく、例えば、輪作体系や抵抗性品種、熱による消毒(*1)や機械等を用いた物理的な防除、天敵やフェロモンの利用等を組み合わせる防除手法として、総合的病害虫・雑草管理(IPM(*2))があります(図3-123)。
これは、病害虫の密度を制御することで、環境への影響を極力少なくし、より生物多様性に配慮しながら、生産性の維持を図る農業生産の方法であり、今後、さらなる推進を図っていく必要があります。

*1 熱水や太陽熱等を利用して土壌病原菌等を死滅させる方法
*2 Integrated Pest Managementの略
抜粋:農林水産省環境保全型農業推進本部ホームページ

川中島白桃の畑

川中島白桃の畑

土壌表面を草で覆う草生栽培で、除草剤を一切使用していません。

樹園地管理の一方法で、土壌表面を草によって被覆し、果樹などを栽培することをいう。
土壌表面を清潔に保って栽培する清耕栽培の対語である。
同類には、樹園地の外から土壌被覆物として藁(わら)、刈り草などの被覆材料を持ち込んで被覆し栽培するマルチ栽培あるいは敷き草栽培がある。
園地の立地や樹齢などによって、園地の一部を草生とし一部をマルチとする場合、大部分を草生とし果樹の根元周辺をマルチする草生マルチとする場合など、適宜組み合わせて管理する。
[飯塚宗夫]

有機肥料について

有機肥料について

安心・安全・無害な農産物が生育するためには、土作りが大きく影響されると言われています。
化学肥料分が溜まった土は冷たく、農産物の生育に影響を与えているのです。(図1)
そこで発酵食品を原料に、黒糖で培養した人体に無害な成分で構成された「スーパーER・MI」を活用し、農産物が活き活きと育つ土台作りを目指しています。
下記の事例は「スーパーER・MI」の使用例です。
収穫量や地温、費用対効果も期待出来ます。

※すべての原材料に使用しているわけではありません。

事例:スーパーER・MI を使い始めた神奈川県の長ネギ園での使用例(2014.12.28報告)

通常栽培園

通常栽培園

ER施用園

ER施用園

スーパーER・MIを使い始めた園と燐園との長ネギの比較
完全無農薬のER栽培園のネギは、色が濃く、太陽に向かって真直ぐ伸び、密集しています。例年より収穫が1週間早まり、平均で5cm長く、収穫量も多く、葉先の枯れが少ないです。

※種類は同一品種
※株式会社サンルート資料

収穫量
例年の比較(1反あたり)約1トン(約15%)増収、平均収量約9トン通常栽培の燐園と比較すると2.5倍の増収
土壌中の微生物数(1gあたり)
ER施用園→約7億個、通常栽培園→約3億個
地温
ER施用園→通常栽培園より約1度以上高い
農薬
ER施用園→0回、通常栽培園→10回散布

減農薬について

減農薬について001

水はけがよく、根が伸びやすい土壌環境を作っています。

お客様に安全な野菜を安心して召上って頂くために、病害虫の発生や侵入が少ない栽培に心がけ、JAグリーン長野の施設果菜専門部に所属し、出荷基準(GAP)を遵守して栽培しております。
H24年のJAグリーン長野の残留農薬と県の放射性物質のキュウリ・トマトの試料は当農園のもので、残留農薬は基準値をクリアーしており、放射性物質は不検出でした。(H24年5月実施) また農水省関東農政局の農作物安全対策業務(農薬の使用実態調査・農薬の残留実態調査H24年8月実施)にも協力しております。
環境面では土壌診断を行い適正な施肥設計を行い肥料分の流亡を防止しております。堆肥や有機肥料をふんだんに使い化学肥料の使用量を削減しています。
適正施肥や適正管理により病気の発生を抑え、防虫ネットや粘着シートを使い虫の侵入防止や補虫に心がけ化学農薬の使用量を削減しております。H24年9月エコファーマに認定されました。
資料:関川農園

製造のこだわりについて

製造のこだわりについて001
製造のこだわりについて002

地元農家が、安心・安全であることを大前提に、丹精込めて育てたこだわりの果物。
旬の味を大切に、素材そのものの味を最大限に生かし、手作業で丁寧に製造しております。